先日テレビで東北地方の臨時災害FMが紹介されていたが、その周波数がFMゲンキと同じ79.3MHzだった。そのようなことはありえるのか?

ありえます。79.3MHzで放送しているラジオ局は、常設のもので国内に5ヶ所あります。その前後、79.1MHzには10局、79.4MHzには5局あります。

ラジオ放送を行うためには免許が必要ですが、この免許のなかで周波数・送信出力が決められています。これにより他の放送局と混信することなく、同じ周波数を各地で有効活用できるのです。

ちなみに79.3MHzを使う常設の放送局は千葉・富山・岐阜にあります。これらの地域ではFMゲンキの電波が届きませんので同じ周波数でも問題がないのです。

しかし、同じ周波数でなくても近い場合は混信の恐れがあります。例えば、79.1MHzを使う放送局は徳島県徳島市に、79.2MHzは大阪府八尾市にあり、79.4MHzは京都府京丹後市、兵庫県伊丹市にあります。大雑把な言い方ですが、これらの放送局と混信しないために、FMゲンキの電波は北西に向ける必要があるため、瀬戸内海側(家島等)や東側が聴きにくくいエリアになってしまっているのです。

ちなみに、徳島のコミュニティFMは1996年の開局、八尾は1997年、伊丹は1996年なので、いずれもFMゲンキより先輩の局ばかりです。

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